インタビュー
バブル崩壊後の90年代初頭から現在までの30年以上、日本経済は高度経済成長期や安定成長期のような成長が見られず、低迷や横ばいが続いています。所得についても1960年から1990年の30年間で平均所得が10倍に増加しているのに対し、1990年から2020年の30年間はほぼ横ばいとなっています。今や、日本の男女2人を合算した所得が、韓国の男性1人の所得と同等になっているのです。男女共同参画、男女雇用機会均等法を建前に、あたかも女性の社会進出を促しているように見受けられますが、実際には女性が安く使われ、更にはそれに伴い、男性の所得までもが抑えられているのが日本の現状なのです。
日本経済を回復させるには、地域の中で資源やお金を回し、生産地と消費地、生産者と消費者の距離を縮め、地域の人々が自分たちで自立して経済を回す、経済を守る、ローカリゼーションを進めていくべきと私は考えます。そして、同時に、これは地域の中小企業が担っていくべき課題であると考えます。そのために必要なのは優秀な人材です。
しかし、現在、中小企業の人材確保は困難を極めている状況です。その状況を打破するために、アイ薬局では女性の採用を積極的に行っております。
日本の女性は世界トップレベルの教育とスキルを有していると言われています。しかし、現在の日本の社会では、特に子育て世代はワークライフバランスをとるのが難しく、致し方なく仕事を諦めている方も少なくないと思います。女性が得意とする細やかな気遣いや、豊かな感性はローカリゼーションを進めていく上で、最も大切な要素となります。地域経済を活性化するには、女性の力が必要不可欠なのです。女性の持つ力が最大限に発揮されるよう、アイ薬局では、女性が働きやすい環境づくりを追求していきます。